2005/09/03
税務調査の2日目が終わった。
前日同様、午前10時に調査官が来社。
今回の調査官は、どうもイマイチな感がある。
たとえば、こんなことがあった。
前日に、こちらで作成したプロジェクト管理表を持ち帰って、帳簿の入出金と突合をしてきたらしいのだが、調査官からこんな質問が来た。
■調査官
プロジェクト管理表にある4/20の入金ですが、今年度の帳簿に売上が記載されていないようですが、なぜですか?
あるわけないだろう。
4/20の入金なら、先月末の請求、つまり前年度の請求なのだから、今年度の帳簿に載っているわけがないではないか。
くだらない事に時間を使うなよ。
こんなこともあった。
うちの会社の車の名義と、車の保険の名義は、ずんべ個人の名義になっている。
なぜかと言うと、会社を設立したときに、個人所有の車を現物出資で資本金に組み入れたため、それがそのままになっているためである。
その事が気にいらなかったらしく、こんな事を言ってきた。
■調査官
車は個人の所有になっていますね?
車の所有が個人の場合、会社の経費としては認められない可能性があります。
認められるかどうかは、実際の所有者が誰かという事がベースになります。
おいおい、それはないだろう。
それならというので、こんな質問をしてみた。
■ずんべ
車の名義が会社になっていれば、実際の運用に関係なく、必要なすべての費用が会社の経費として認められるという事ですか?
■調査官
いいえ、実際に個人で使用することが多ければ、それは認められないと思います。
■ずんべ
それはつまり、車が会社の名義であるかどうかに関係なく、実際の運用ベースで判断するという事ではないのですか?
■調査官
はい…実際の運用ベースで考えるべきですが…。
会社の名義であれば、問題になりにくいと思います。
おいおい、最初は実際の所有者が誰かで決まると言い切ってきたのに、ちょっと突っ込んだら、判断基準を変えてきた。
よく新聞などで、見解の相違で追徴金を取られたという話が出ているが、判断基準がこんな曖昧では、見解の相違が出て当然だと思う。
税務なんてのは、百年近くもやっている事なのに、未だに判断基準が定まらないのはどうかと思う。
いったい国は何をやっているのだろうか。
もうひとつ、ソフトウェア資産の計上の方法について、質問してみた。
うちの会社の場合、パッケージとして販売しているソフトウェアがあり、同時にそのソフトウェアは、請負で開発を行う場合のコア・パッケージにもなる。
当然、パッケージとして開発を行った結果は請負開発で使用するコア・パッケージにも反映され、請負開発を行った結果はパッケージにも反映される。
実際の請負開発において、コア・パッケージの修正の作業時間を細かく求める事は事実上不可能であり、請負金額も毎回異なるため、ソフトウェア資産として計上する金額を正確に算出する事は事実上、不可能である。
■ずんべ
毎年、ソフトウェア資産の計上を行っていますが、実際問題として、正確に金額を算出する事は不可能です。
この法律が施行されてずいぶん経ちましたが、このソフトウェア資産の計上について、ガイドラインを教えてください。
■調査官
私はわかりません。
おそらく、税務署の誰に聞いてもわからないと思います。
ふざけんじゃねぇぞ。
「誰に聞いてもわからない」とはどういう意味なんだ。
そんなわけのわからない税金を、本当に払わなければいかんのか?
納得いかん。
とりあえず、税務調査自体は大きな問題はなく終了したが、まだ油断はできない。
税務署からの連絡を待つとしよう。
投稿者 zunbe : 2005/09/03 07:46:34
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